オッカムの言語哲学
清水哲郎 著
内容
目次
序論 本書の課題と構成 第一部 現前することへ 第1章 記号 1.1 〈表示機能を帯びた音声〉から〈概念把握された項辞〉へ 1.2 文法構造から論理構造へ 1.3 規約による〈記号I〉から自然的〈記号II〉へ 1.4 〈概念=虚像〉説から〈概念=理解の働き〉説へ 第2章 代表 2.1 項辞とその代表するものとの重なり 2.2 個体代表の分類と特徴 2.3 主=述構造説と無様相現在命題 2.4 〈もの―言葉〉の重なりと唯名論 第3章 直覚知 3.1 ものの認識から語の知へ 3.2 直覚知の直接性 3.3 語を現に使う仕方としての直覚知と抽象知 3.4 事実を記述する言明と意義を決める言明 第二部 現前しないことへ 第4章 時間 4.1 予定・予知をめぐる問題の所在 4.2 時制を伴う偶然命題の真偽 4.3 現前する未来 4.4 永遠の論理と時間軸上の論理 第5章 様相 5.1 様相概念と被造世界 5.2 我々の様相――オッカムの様相 5.3 もの様相とこと様相 5.4 可能個体を如何にして代表できるか 5.5 個体代表可能性による表示の拡張 第6章 非存在 6.1 非実在個体の直覚知の主張 6.2 非存在言明の有意味性 6.3 明証知の説明根拠としての直覚知 6.4 基礎述定と否定命題の構造 6.5 〈あり得る〉領域の永遠性と〈あり得ない〉領域の非存在 あとがき 参照文献 索引