内容
■本書は心不全の諸問題、特に診断と治療について最新の情報に基づきながら、簡潔に解説した.■心不全の病態に関してミクロからマクロまでの多様な情報を集大成し、日常臨床に不可欠な診断法、評価法、治療法を、必要に応じて実際の症例も随所に提示しながら詳説.また、細胞または遺伝子レベルでの、あるいは循環生理学などの基本的な点にも理解が得られるように工夫し、心不全に関するトータルな知識が身につくよう配慮されている.■心不全の予後を左右する大きな要素は治療法の選択であり、効果的な治療法を選択するためには、病態や情報の正確な把握、処置の習熟が 強く求められる.本書では、病増と、それらを最新のテクニックにより鑑別診断し合理的に治療するコツが、随所に挿入されたサイドメモや症例を交えながらコンパクトに示され、読者の短時間での修得が可能となるよう努めた.