内容
■肝硬変・肝癌の実地臨床に役立つ書であることを主眼に、肝硬変・肝癌の病因・疫学から、診断、 治療、 外来診療と生活指導、将来の展望に至るまで、臨床現場の流れに沿って、詳細に解説を加えている.■著者らの長年にわたる研究成果を基に、特に画像診断の導入による診断の飛躍的な進歩、従来重要な死因とされてきた肝硬変合併症のコントロール、肝細胞癌に対する治療について、その実際を具体的に述べ、現時点での最良の臨床指針と知識を読者に提供する.■また HCV感染診断系の確立、インターフェロンのC型肝炎治療への導入等、最新の分子生物学的情報や技術を取り入れながら、肝炎ウイルス慢性感染による慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌という、肝病変の一連の進展過程の中で、いかに発癌をコントロールし治療を行なっていくのかという課題を掲げ、その可能性を追求する好著である.