内容
批判的合理主義の巨人の思想をコンパクトに示した16の講演・エッセイ集。知識について、歴史について、その他の主題をめぐるポパー思想の形成と発展を如実に示す思想的自伝。
目次
まえがきとしての要約
第一部 知識について
第一章…知識と実在の形成──よりよき世界を求めて
第二章…知と無知について
第三章…いわゆる知の源泉について
第四章…科学と批判
第五章…社会科学の論理
第六章…大言壮語に抗して(もともと公開するつもりのなかった一通の手紙)
第二部 歴史について
第七章…書物と思想、ヨーロッパ最初の本
第八章…文化の衝突について
第九章…イマヌエル・カント 啓蒙の哲学者
第一〇章…知による自己解放
第一一章…自由主義の原則に照らしてみた世論
第一二章…歴史的理解についての客観的理論
第三部 最近のものから……これやあれ、さまざまなものから摘みとられた
第一三章…わたくしは哲学をどのように見ているか(フリッツ・ヴァイスマンと最初の月旅行者からとられた)
第一四章…寛容と知的責任(クセノファネスとヴォルテールからとられた)
第一五章…西側は何を信じているか(『開かれた社会』の著者からとられた)
第一六章…科学と芸術における創造的自己批判(ベートーベンのスケッチブックからとられた)
訳者あとがき
人名