持続可能性の経済学~循環型社会をめざして~
内容
目次
はじめに <b>第Ⅰ部 循環型社会の制度分析</b> 第1章 排出許可証取引制度………新澤 秀則 1.序 2.排出規制の効率性と政策手段 3.排出許可証取引の理論 4.米国における排出許可証取引を用いたプログラム 第2章 環境保全における民間非営利団体の役割………細田 衛士 1.はじめに 2.NIRAレポートの批判的検討 3.NPO・NGOの機能分析 4.いくつかの事例について 5.おわりに——今後の課題 第3章 伝統中国における自然環境と国家………寺出 道雄 1.はじめに 2.環境のゆらぎと国家——消極的対応 3.環境のゆらぎと国家——積極的対応 4.環境のゆらぎと王朝のゆらぎ <b>第Ⅱ部 国際経済と環境保全</b> 第4章 アジア地域における二酸化炭素排出動向ならびに排出抑制の2次的利益………天野 明弘 1.序論 2.マン=リチェルズ・モデルの概要 3.標準ケースおよび排出削減ケースの結果 4.アジア地域における二酸化炭素排出削減の2次的利益 第5章 自由貿易と環境保護の両立………山口 光恒 1.問題の所在——地球サミットからWTOへ 2.問題の背景と具体的事例 3.自由貿易と環境保護の両立可能性 4.環境基準の差と国際競争力 5.国際環境協定と自由貿易 第6章 国際的環境問題における協力と非協力………竹内 憲司 1.はじめに 2.効率性 3.公平性 4.展望 第7章 森林保護政策の木材貿易モデルによるインパクト分析の現状………島本美保子 1.序——森林破壊と木材貿易 2.木材需給関数の実証モデルの概要 3.林産物部門のマクロモデル及び貿易モデル 4.森林に関する環境政策が木材貿易に与えるインパクトの分析 5.結語 <b>第Ⅲ部 自然環境の評価と費用負担</b> 第8章 環境資産の価値と評価手法………赤尾 健一 1.はじめに 2.判断基準 3.価値評価手法 4.不確実性と不可逆性 5.おわりに 第9章 蓄積汚染と汚染者負担の原則——重金属汚染を中心に——………吉田 文和 1.はじめに 2.農用地土壌汚染防止法と公害防止事業費事業者負担法 3.ニ法による土壌汚染対策事業 4.神通川流域の土壌汚染対策事業 5.金属鉱業等鉱害対策特別措置法と金属鉱業事業団 6.むすび