私的所有論
立岩真也 著
内容
目次
序 第1章 私的所有という主題 1 私的所有という主題 2 主題が置かれている環境 第2章 私的所有の無根拠と根拠 1 所有という問題 2 自己制御→自己所有の論理 3 効果による正当化と正当化の不可能性 4 正当化の不可能性 第3章 批判はどこまで行けているか 1 自己決定の条件 2 公平という視点 3 交換と贈与について 第4章 他者 1 他者という存在 2 境界 3 自己決定 4 技術について 5 生殖技術について 第5章 線引き問題という問題 1 自己決定能力は他者であることの条件ではない 2 線はないが線は引かれる 3 人間/非人間という境界 4 はじまりという境界 第6章 個体への政治 1 非関与・均一の関与 2 主体化 3 性能への介入 4 戦略の複綜 第7章 代わりの道と行き止まり 1 別の因果 2 不可知による連帯 3 抵抗としての自由 4 より「根底的」な批判 5 行き止まりを通り抜ける 第8章 能力主義を否定する能力主義の肯定 1 問い 2 I〈私が作ったものが私である〉の否定 3 II〈能力に応じた配分〉の否定+肯定 4 III〈能力しか評価してはならない〉の肯定 5 結論と応用問題への回答と解けない問題 第9章 正しい優生学とつきあう 1 出生前診断 2 女性の「自己決定」という設定の錯誤 3 「当事者」の不在 4 なぜ私達は行うのか 5 何がなされうるのだろうか 6 積極的優生について 7 引き受けないこと おわりに 文献表 索引