藤幡正樹 　著

内容

目次

はじめに <b>Ⅰ　コンピュータは計算機ではない——新しい知性</b> トートロジックな内側と外側 異界での知覚 宛先のない連想 記憶のトレース装置 心のリフレクター 「間」と広がり ハイテク・アニミズム社会の到来 見えない空間とわれわれの知覚 作ること＝プログラミングすることだった コンピュータ・グラフィックスの頃 ユートピアよいつまでも マルチメディアアート マルチメディアにできること <b>Ⅱ　アルゴリズミック・ビューティー——算法から考える形</b> 「形」と「幻想」——アルゴリズムのデザイン アルゴリズミック・ビューティー まなざしとテクノロジー 四次元からの投影物——デュシャンのオブジェからアルゴリズミック・ビューティーへ 「形」をめぐる架空の洞窟 つくろうとする意志とアルゴリズム アルゴリズミック・ダンス <b>Ⅲ　ワークショップにて——コンピュータとアートの現場</b> コンピュータ・ココロエ帳 Information Processing Language Ⅱ Art 研究会シラバス <b>Ⅳ　リアリティはつかまえられない——美術の変容</b> まだ見ぬ何物かに向かって——「概念の望遠鏡」と遊ぶ はみ出した「リアリティ」 リアルが「ひゅうらら」に分断されるとき ポロックの絵についてボタン 現代のサント＝ヴィクトワール山はどこにあるか？ メタ・マテリアル 脱着するリアリティ アートの未来とデータベース 芸術にできること <b>Ⅴ　あってはいけないものがそこにある——アートと環境</b> ART DOMAIN to Nature——環境あるいは自然におけるARTの領域と限界 小さな穴 「漂着重油交換展」について 記録と記憶——広川家泰士の写真によせて 二一世紀につなぐ橋について <b>おわりに</b>