A Companion to Thomas Hardy(Blackwell Companions to Literature and Culture) H 504 p. 09
内容
本書は、30人の国際的に著名なトマス・ハーディ研究者による最新の評論を収録しており、トマス・ハーディの作品についてあらゆる側面から分析しています。小説、短編小説、詩、また、ハーディ自身が重要な成果だと見なした「覇王」のような叙事演劇などへの考察を通して、新たな洞察が明らかにされています。本書に収録された評論では、ハーディの持つ複雑さを彼の生涯の歴史と重ね合わせて考察し、社会文化的、科学的、哲学的な背景と関連付けて彼の文学的な理念と態度について議論しています。また、さまざまなジャンルにわたる彼の業績について分析し、次世代の作家たちへの影響についても考察しており、ビクトリア文学と現代文学の双方におけるハーディの位置づけについて再評価がなされています。本書は、包括的で信頼できるレファレンスであり、19世紀後期から20世紀初期という過渡期に位置するトマス・ハーディという一人の作家に関する、多くの学問的成果を集成しています。また、歴史的な整理と主要な作品の分析がなされており、ハーディの作品の全体像を一貫して見通すことができるようになっています。