貧困の逆説~葛西善蔵の文学~
伊藤 博 著
内容
目次
序章 『奇蹟』派の文学世界 第1章 寓意と象徴(金魚と亀の子-「哀しき父」 孤独な男の詩-「悪魔」「池の女」「メケ鳥」 失われた感興-「子をつれて」 父と子の虚実-「不良児」) 第2章 貧困と成金(逆説としての貧困-「贋物」 価値を産むことば-「馬糞石」 遁走する男の物語-「不能者」) 第3章 破滅と求道(いのちを求める祈り-「椎の若葉」 書くことを巡る小説-「湖畔手記」 妄想と錯乱の修辞学-「弱者」 終の栖と狂気の運命-「酔狂者の独白」)