江戸古典学の論
鈴木 健一 著
内容
目次
序論 第1部 江戸古典学と文学史(注釈書の江戸時代 江戸の文学用語-二重写しするまなざし 和歌史及び古典学における中世と江戸時代 十七世紀の文学-その多様性 「詩歌の近代」前史-江戸詩歌から展望して) 第2部 和歌・漢詩の諸問題(歌題の江戸的展開 類題和歌集における「蛙」題の展開 『類題現存歌選』をめぐって 林羅山の文学活動 詠史詩覚書) 第3部 詩歌の古典学(江戸時代における大伴家持像 『古今集』仮名序の江戸的享受 年内立春歌の転生 『古今集遠鏡』の注釈方法 江戸時代における『和漢朗詠集』の作品イメージ 江戸時代の和歌と西行-和歌・道心・絵画 実朝「あられたばしる」歌の享受をめぐって) 第4部 物語の古典学(『勢語図説抄』『伊勢物語添注』『伊勢物語箋』 『伊勢物語』二十四段の「かこと」の解釈をめぐって 源氏享受の多層構造 『源氏物語』夕顔巻と江戸時代の和歌 『源氏物語』若紫の絵画と和歌 『源氏物語』末摘花巻の絵画と和歌 『源氏物語』夕顔巻-江戸の散文へ 江戸漢詩が詠んだ赤間が関・檀の浦 「静姫怨」考)