サミュエル・ベケット!~これからの批評~
内容
目次
1 「ゴドー」のいま(結びのパラドクス-『ゴドーを待ちながら』における執筆の軌跡をめぐって 歓待の失敗-『ゴドーを待ちながら』と他者の迎え入れ) 2 耳をすます-メディア(ひび割れた声、開かれた瞳-『クラップの最後のテープ』における裂開と合一のイメージ ロンドンのアイルランド人-ベケット『なつかしの曲』/パンジェ『クランクハンドル』をめぐって 見える身体のゆくえ-『わたしじゃない』における「聴き手」の不在を考える) 3 想像/創造せよ-散文(「死せる想像力よ想像せよ」-球形、アンドロギュヌス的イメージの表象をめぐる考察 「同伴するために」-『伴侶』におけるイメージの創造と境界の感覚) 4 反復のはてに-後期演劇1(起源なき痕跡としての身体-『あしおと』における指標性 終わりなき流離-『なに どこ』における構造の不確定性について) 5 幽霊たち-後期演劇2(演劇の"今(maintenant)"を転倒させること-サミュエル・ベケット『モノローグ一片』における"捉まえる手(la main tenante)" 霊媒ベケット-蓄音機としての『オハイオ即興劇』と『ユリシーズ』)