文学が教育にできること~「読むこと」の秘鑰~
須貝 千里 著
内容
目次
"第三項"と"語り"、ここから始まる。-「まえがき」として 芥川龍之介『蜘蛛の糸』-"鈴木三重吉の呪い"を超えて‐童話『蜘蛛の糸』の誕生 あまんきみこ『おにたのぼうし』-『おにたのぼうし』の"語り"とプロット‐ポストモダンの入口と出口 新美南吉『ごんぎつね』-『ごんぎつね』試論‐「物語」による共生 今西祐行『一つの花』-「父」のいない楽土‐寓話として『一つの花』を読む 宮澤賢治『注文の多い料理店』-鏡のような物語/「紙くづのやうになった」顔の語り手‐宮澤賢治『注文の多い料理店』論 宮澤賢治『オツベルと象』-『オツベルと象』‐その語りを読む ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』-『少年の日の思い出』、その"語り"から深層の構造へ‐「光」と「闇」の交錯を通して見えてくる世界 太宰治『走れメロス』-『走れメロス』 魯迅『故郷』-『故郷』(魯迅)における二重映しの"月"の風景と"無"の思想〔ほか〕