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復興の書店

稲泉 連  著

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価格 \1,540(税込)         
発行年月 2012年08月
出版社/提供元
小学館
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 199p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/総記/総記/書誌・出版
ISBN 9784093798341
商品コード 1010966571
NDC分類 024.12
基本件名 書籍商-日本
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2012年09月3週
書評掲載誌 読売新聞 2012/09/09、朝日新聞 2012/09/16、日本経済新聞 2012/09/23、中日新聞・東京新聞 2012/09/30
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1010966571

著者紹介

稲泉 連(著者):1979年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒。ノンフィクション作家。「ぼくもいくさに征くのだけれど」で大宅賞を受賞。他の著書に「命をつないだ道」「仕事漂流」など。

内容

本は「生活必需品」だった 震災は、ただでさえ「街の本屋」が消えつつあった東北地方の書店関係者を悲観させた。岩手、宮城、福島の3県で被災した書店は391店。3県の書店数の約9割にあたる。そんななか、仙台の一部の書店がいち早く営業を再開させたのは3月22日。流通が止まり、商品は震災以前のもの。だが、そこで目にしたのは驚くべき光景だったという。開店前から長蛇の列が連なり、パズル誌、中古車情報誌、お礼状の書き方の本・・・・・・あらゆるジャンルの本が買い求められていた。それは何も仙台の書店に限った風景ではなかった。苦難をのり超えて、開店した多くの店舗で、活字に飢えているとしか言いようのない人々の姿が目撃されている。本はただの「情報」ではない。人々にとって「生活必需品」だった、と書店員たちは実感した。あれから一年。大宅賞作家・稲泉連氏が、被災地における書店の「歩み」を記録することで、ネット注文や電子書籍が一般化しつつある昨今の出版界における、紙の書籍の「尊さ」を再発見していく。