行為概念の再定位~犯罪論における行為特定の理論~
仲道 祐樹 著
内容
目次
第1章 実行行為概念の思考方法とその限界(判例の概観 実行行為概念の生成 実行行為概念の実質化 実行行為概念によらない理論構成) 第2章 故意行為の構造と複数行為による結果惹起(行為概念の再検討-行為の意味の観点から 行為概念の規範論的基礎 判例の評価と想定される批判) 第3章 行為概念と回避可能性の関係(否定的行為論の概観 回避可能な結果惹起:G.ヤコブスの見解 否定的行為論に対するドイツの学説の評価 わが国への示唆) 第4章 過失行為の構造と段階的過失(段階的過失をめぐる裁判例 過失併存説と直近過失一個説 行為特定論から見る段階的過失 過失併存説と直近過失-個説の対立の意味) 第5章 防衛行為の構造と過剰防衛(違法評価における行為の把握 全体的評価と分析的評価-ヨコの問題とタテの問題 防衛行為とは何か 過剰防衛における2段階の行為把握)