社会福祉原論の課題と展望
大友 信勝, 永岡 正己 著
内容
目次
序 章 今、なぜ社会福祉原論研究入門の学術書が必要か 1節 社会福祉士法の改正(2009年度施行)により「社会福祉原論」が消えた 2節 社会福祉原論の研究入門―「社会福祉とは何か」の歴史的な転換期への問題提起 3節 本書の問題提起と残された課題 第1部 社会福祉原論研究の動向と理論的課題 第1章 社会福祉原論研究の意義と課題 1節 格差・貧困問題と社会福祉 2節 生存権から「勤労を尊ぶ自助・自立の精神へ」 3節 社会福祉原論研究の視座 第2章 社会福祉原論と歴史認識の意義 1節 社会福祉教育における歴史の位置 2節 「社会福祉とは何か」の課題と歴史理解 3節 原論と社会福祉史をめぐる具体的な課題―原論への歴史的課題との関連から 4節 社会福祉の総体と歴史認識の課題 第3章 社会福祉とソーシャルワーク 1節 なぜ、今、社会福祉とソーシャルワークの関係を問うのか 2節 社会福祉概念の構造とソーシャルワークの位置 3節 ソーシャルワーク理論の流れ 4節 ソーシャルワークの新しい国際定義 5節 エンパワーメント・アプローチの思想と特色 第4章 社会福祉政策・理論研究の動向と社会福祉原論研究 1節 「社会福祉研究―戦後の総括と21世紀への展望」を中心に 2節 『福祉政策理論の検証と展望』を中心に 3節 社会福祉原論研究の動向と課題 第2部 社会福祉原論における視座・主要課題 第5章 社会福祉実践の歴史的系譜と専門職性の展開 1節 専門職性と歴史認識 2節 わが国における社会福祉援助の源流 3節 社会事業の組織化と専門職性への関心と議論 4節 戦前における専門職性の到達点と限界 5節 戦後への影響 第6章 社会福祉における介護労働―ジェンダーの視点から 1節 社会福祉におけるジェンダーと介護福祉 2節 介護・福祉労働と専門職性 3節 福祉民営化と介護労働の「商品化」 4節 介護労働の評価とジェンダー 5節 社会福祉における地域ケアシステム 第7章 社会福祉におけるコミュニティと地域再生 1節 社会福祉とコミュニティ 2節 コミュニティと社会的排除 3節 居住とコミュニティ 4節 地域福祉と地域再生 あとがき