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古事記とはなにか~天皇の世界の物語~(講談社学術文庫 2190)

神野志 隆光  著

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価格 \1,155(税込)         
発行年月 2013年09月
出版社/提供元
講談社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 337p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784062921909
商品コード 1013774064
NDC分類 913.2
基本件名 古事記
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2013年10月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1013774064

著者紹介

神野志 隆光(著者):1946年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、現在、明治大学大学院特任教授。東京大学博士(文学)。専攻は、日本古代文学。主な著書に、『古事記の達成』(東京大学出版会)、『古事記と日本書紀』『「日本」とは何か』『複数の「古代」』(いずれも講談社現代新書)、『漢字テキストとしての『古事記』『変奏される日本書紀』(いずれも東京大学出版会)、『本居宣長「古事記伝」を読む』(1~3、講談社選書メチエ)など多数。

内容

アマテラスとは高天原にあって葦原中国まで貫く秩序の原理である。スサノヲは秩序を根源からゆり動かす巨大なエネルギーだ。オホクニヌシはスサノヲの力を得て国作りを完成する――明快な論理と一貫した作品論的態度による読解で析出される『古事記』の全体構造と世界像とは。天皇の世界たる「天下」を語る物語として、厳密な読みを示した画期的力作!


黄泉国は地上にある!
高天原は『古事記』にあって『日本書紀』にはない!
詳細な読解で『古事記』論の画期をなした力作登場!

アマテラスとは高天原にあって葦原中国まで貫く秩序の原理である。スサノヲは秩序を根源からゆり動かす巨大なエネルギーだ。オホクニヌシはスサノヲの力を得て国作りを完成する――明快な論理と一貫した作品論的態度による読解で析出される『古事記』の全体構造と世界像とは。天皇の世界たる「天下」を語る物語として、厳密な読みを示した画期的力作!

天と地とが動きはじめる世界のはじめ、天の世界高天原に神々があらわれる、そのときに、地上は「ただよへる」のみで、世界とはいえないということなのである。後に見るように、地上が世界となるのは、イザナキ・イザナミの働きによってである。つまり、地上の世界=「国」は、天の世界にあらわれた神のもとにはじめて世界となる。逆にいえば、天の世界の関与なしには地上は世界としては成り立たない。(略)これが『古事記』の語る世界のはじまりなのである。――<本書「世界の成り立ちの物語」より>

※本書の原本『古事記』は、1995年、日本放送出版協会より刊行されました。

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