内容
近年の学力低下論争と、学習指導要領の改訂を背景とした学力と学習支援について、基本的な理論と実践を解説する。学習に関する基本的な考え方には、行動主義、認知主義、状況主義があるが、現在の教科指導に対しては、情報処理アプローチに立った認知主義を中心に考えることが有効。認知理論の基礎、動機づけ、学習方略、記憶・学習のメカニズム、文章の理解と生成、素朴概念の克服、数学的問題解決、協同学習などのテーマを解説する。また、評価システム、学級運営、地域との交流など、学習者をとりまく環境づくりも視野に入れる。