東アジアにおける近代知の空間の形成
内容
目次
第Ⅰ部 知の編成 東アジア近代の知的システムを問いなおす [鈴木貞美] 西周と厳復――その学問観・道徳観をめぐって [高柳信夫] 乾隆・嘉慶期の学術と近代的専門学科の萌芽 [張寿安] 清末西学書の編纂にみえる西洋知識の受容 [章清] 第Ⅱ部 越境する知 近代知の濫觴――生成の場としての広州十三行 [劉建輝] 近代中国における日本情報受容の一側面 [潘光哲] 「民主」と「共和」――近代中国でデモクラシーはどのように受容されたのか [川尻文彦] 新語の政治文化史――康有為と日本の新語の関係 [黄興涛] 第Ⅲ部 再生産 普遍性を立法する――十九世紀における国際法の流通 [リディア・リウ] 三つの『致富新書』とその周辺――S・R・ブラウンが明六社での講演の経緯も探って [孫建軍] 黄帝はバビロンより来たり――ラクーペリ「中国文明西来説」および東アジアへの伝播 [孫江] 『共産党宣言』の翻訳の問題――版本の変遷からみた訳語の先鋭化 [陳力衛] 清末における国民形成のゆくえ――中国歴史教科書のいくつかの語を素材として [田中比呂志]