表皮と核
ニコラ・アブラハム, マリア・トローク 著
内容
目次
第Ⅰ部 諸学の学としての精神分析 『タラッサ』序文 象徴 あるいは現象の彼岸 構造および発生に関して精神分析が含意する事柄についての現象学的省察 時間、リズム、および無意識─精神分析的美学のための省察 第Ⅱ部 取り込み的関係にある〈触れる―触れられる〉こととしての「私は―私を」 取り込みの「罪」 閑談 女性における「ペニス羨望」の意味 …について メラニー・クラインとは誰か? 第Ⅲ部 精神分析の概念構成再構築に向けてのアナセミー的大文字 表皮と核 第Ⅳ部 〈自我〉の直中のクリプト いくつかの新しいメタ心理学的な展望 喪の病と妙なる屍体のファンタスム 〈現実〉の局所構造 喪あるいはメランコリー─取り込むこと―体内化すること プシコアナリシス・リトグラフィカ 失われた対象─自我 クリプト内的同一化についての註釈 自己―対―自己の病い 「心身医学」についての会話の覚書 第Ⅴ部 大文字の子どもと双数的一体性 大文字の〈子ども〉あるいは発生の起源 「子性本能」の導入にあたって 言語活動の意味生成性の源:しがみつきというアナセミー的欲望に関する虚偽の中での交感 第Ⅵ部 無意識における亡霊の働きと無知の掟 双数的一体性と亡霊に関するセミナーのノート 亡霊についての略註 恐怖の物語 恐怖症の症状:抑圧されたものの回帰か亡霊の回帰か? ハムレットの亡霊、あるいは「真実」の幕間に続く第六幕 訳者あとがき