初期ルカーチ政治思想の形成~文化・形式・政治~
西永 亮 著
内容
目次
第1章 「文化」の問題:「文化戦争」から「文化革命」へ-ルカーチとジンメル(「西欧文明」と「ドイツ文化」の対立としての「文化戦争」 ジンメルにおける「文化戦争」の言説-「文化の悲劇」から「ドイツの内的変化」へ ほか) 第2章 「形式」の問題:ロマン主義批判と政治的形式-ルカーチとシュミット(ルカーチとシュミットの思想的関係-ロマン主義と政治的なもの ロマン主義から政治的なものへ-マンハイム「保守主義的思考」を手がかりに ほか) 第3章 「倫理」の問題:市民性の没落の記念碑-ルカーチとTh.マン(Th.マンの「文化戦争」論における市民性と芸術のパラドクス-『魂と諸形式』と『非政治的人間の考察』 禁欲的職業倫理とロマン主義的生の乖離-市民性の没落と無形式性 ほか) 第4章 「悲劇」の問題:ルカーチの共産党入党の決断における倫理と政治(ルカーチにおける政治の自覚-倫理と政治の結合 道徳的問題としてのボルシェヴィズム-意志と信仰 ほか) 第5章 「革命」の問題:自由の創設と暴力-ルカーチとR.ルクセンブルク(政治的自由の再生としての革命-アレントの革命論 R.ルクセンブルクのボルシェヴィズム批判-自由による自由の創設 ほか)