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情報の世界史~外国との事業情報の伝達1815-1875~

S.R.ラークソ  著

玉木 俊明  翻訳
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 10日間 
価格 \9,900(税込)         
発行年月 2014年05月
出版社/提供元
知泉書館
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 14p,558p 図版12p
大きさ 23cm
ジャンル 和書/社会科学/経営学/マーケティング・商業
ISBN 9784862851857
商品コード 1015747344
NDC分類 693.7
基本件名 国際郵便-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2014年06月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1015747344

内容

19世紀の事業通信はいかなる経緯で時間を短縮できたのか。本書は大西洋からカリブ海,アジアやオーストラリアにまで広がる世界的な規模にわたって,封筒の消印や海上保険のロイズが発行する「ロイズリスト」など,膨大な資料を駆使しながら,郵便を中心とする19世紀の情報伝達の発展を詳細に考察した画期的な業績である。著者は「連続する情報の循環」を基本概念として分析する。それは大西洋においてヨーロッパとアメリカ間の往復航海を1回の情報の循環と見なす。この循環を短縮するために,船から船への積み替え期間の短縮をはじめ,不規則な航海ではなく「時間通りに運行する」という理念が,事業情報の伝達の発展にとって最も重要な条件であった。地域間通信は,船舶の技術的発展と商業的なニーズに依存しつつ,19世紀の世界は縮小していった。19世紀ヨーロッパは帝国主義の時代であり,対外拡張の時代であった。ヨーロッパは工業製品だけでなく,海運業の発達によっても世界を制覇し,その中心にイギリス帝国があった。本書は経済史の分野に限らず,イギリス帝国史やヨーロッパの帝国主義研究にとっても必読文献となろう。世界がネットワークとして結ばれはじめる19世紀の海運と電信の発達は,情報化時代を生きるわれわれにも,多くの知見と示唆を与えよう。

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