贈与論~他二篇~(岩波文庫 34-228-1)
マルセル・モース 著
内容
目次
トラキア人における古代的な契約形態 Ⅰ Ⅱ ギフト、ギフト 贈与論──アルカイックな社会における交換の形態と理由 序論 贈与について、とりわけ、贈り物に対してお返しをする義務について エピグラフ プログラム 方法 給付。贈与とポトラッチ 第一章 贈り物を交換すること、および、贈り物に対してお返しをする義務(ポリネシア) 一 全体的給付、女の財-対-男の財(サモア) 二 与えられた物の霊(マオリ) 三 その他の主題。与える義務、受け取る義務 四 備考──人への贈り物と神々への贈り物 さらなる備考──施しについて 第二章 この体系の広がり。気前の良さ、名誉、貨幣 一 寛大さに関する諸規則。アンダマン諸島 二 贈り物の交換の原理と理由と強度(メラネシア) ニューカレドニア トロブリアンド諸島 このほかのメラネシア諸社会 三 アメリカ北西部 名誉と信用 三つの義務──与えること、受け取ること、お返しをすること 物の力 「名声のお金」 第一の結論 第三章 こうした諸原理の古代法および古代経済における残存 一 人の法と物の法(非常に古拙なローマ法) 注解 インド=ヨーロッパ語系の他の諸法 二 古典ヒンドゥー法 贈与の理論 三 ゲルマン法(担保と贈り物) ケルト法 中国法 第四章 結論 一 倫理に関する結論 二 経済社会学ならびに政治経済学上の結論 三 一般社会学ならびに倫理上の結論 訳注 訳者解説──マルセル・モースという「場所」