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噓と絶望の生命科学(文春新書 986) 

榎木 英介  著

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価格 \880(税込)         
発行年月 2014年07月
出版社/提供元
文藝春秋
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 255p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/理工学/自然科学/自然科学
ISBN 9784166609864
商品コード 1015979152
NDC分類 407
基本件名 科学技術研究
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2014年08月4週
書評掲載誌 朝日新聞 2014/09/14
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1015979152

内容

「小保方さんなんてかわいいほうですよ」
世紀の大発見のはずが一転、論文不正やねつ造の報道にとってかわられ、世間を驚かせたSTAP細胞をめぐる騒動。しかし、バイオの研究者たちの実感はというと、「もっと真っ黒な人たちがいる」というものだった。

iPS細胞の発見にはじまり、再生医療や難病の治療、食糧危機や絶滅した生物の復活まで様々な応用可能性が期待され、成長産業の柱として多くの予算を投入されるバイオ。しかし、生命現象の未知の可能性と崇高な目的が謳われるその裏で、バイオ研究を取り巻く環境は過酷さを増している。若手研究者たちの奴隷のような労働実態、未熟で自己流の研究者が多数生み出される大学院の実態、絶対の存在である大学教授、続発する研究不正……。

STAP細胞騒動の背景には何があったのか。一連の騒動によってあぶりだされた知られざるバイオ研究の虚構の実態を、かつて生命研究の一端に身を置いた科学ジャーナリスト賞受賞の病理医が、あらゆる角度から徹底検証。バイオの未来を取り戻すための提言を多数盛り込んだ決定版の1冊です。