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戦争プロパガンダ10の法則(草思社文庫 モ1-1)

アンヌ・モレリ  著

永田 千奈  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \880(税込)         
発行年月 2015年02月
出版社/提供元
草思社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 200p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/現代政治・行政学
ISBN 9784794221063
商品コード 1017156597
NDC分類 391.6
基本件名 プロパガンダ
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2015年03月2週
書評掲載誌 朝日新聞 2022/07/30
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1017156597

著者紹介

アンヌ・モレリ(著者):アンヌ・モレリ(Anne Morelli)
歴史学者。ブリュッセル自由大学歴史批評学教授。歴史批評を近代メディアに適用し、世論を特定の方向に誘導するからくりを体系的に分析してきた。著書に『Lettre ouverte ── la secte des adversaires des sectes (宗教団体を弾圧する団体への公開質問状)』。
永田 千奈(翻訳):永田 千奈(ながた・ちな)
1967年東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部仏文専修卒業後渡仏。フランス国立東洋文化言語研究所修士課程修了。訳書に『ある父親──puzzle』(ラカン、晶文社)、『恋愛小説──マルティンとハンナ』(クレマン、角川春樹事務所)、『それでも私は腐敗と闘う』(ベタンクール、草思社)、『海に住む少女』(シュペルヴィエル、光文社古典新訳文庫)など。

内容

第一次大戦からアフガン空爆まで、われわれは政府発表やメディアにいかに騙されたか。
気鋭の歴史家が戦争当事国による世論操作・正義捏造の過程を浮き彫りにする。

われわれはこうして騙された――
第一次大戦から冷戦、湾岸戦争、ユーゴ空爆、アフガン空爆まで、
あらゆる戦争において共通する法則がある。
それは、自国の戦闘を正当化し、世論を操作するプロパガンダの法則だ。

「今回の報復はやむをえない」
「ビンラディンは悪魔のようなやつだ」
「われわれは自由と平和を守るために戦う」
・・・・・正義はこうして作られる。

これまでに戦争当事国がメディアと結託して流した「嘘」を分析、
歴史のなかでくり返されてきた情報操作の手口、正義が捏造される過程を浮き彫りにする。
ブリュッセル大学で教鞭をとる気鋭の歴史学者が読み解く、戦争プロパガンダの真実。



ポンソンビー卿に学ぶ

第1章  「われわれは戦争をしたくない」
第2章  「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
第3章  「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
第4章  「我々は領土や覇権のためでなく、偉大な使命のために戦う」
第5章  「われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
第6章  「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
第7章  「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」
第8章  「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」
第9章  「われわれの大義は神聖なものである」
第10章 「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」

ポンソンビー卿からジェイミー・シーまでの流れをふまえて

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