現代インド<1> 多様性社会の挑戦
内容
目次
序論 「カースト社会」から「多様性社会」へ――現代インド論のパラダイム転換(田辺明生) 第I編 生存基盤確保の歴史 第1章 環境の多様性と文化の多様性(佐藤孝宏・杉原 薫) 第2章 人口と長期的発展径路――自然環境と「開墾・定住」過程(脇村孝平) 第3章 近現代インドのエネルギー――市場の形成と利用の地域性(神田さやこ) 第4章 生存とジェンダー――「家族」をめぐる言説と実践から(粟屋利江) [補論1]ユーレィジアン問題(水谷 智) 第II編 開放体系としてのインド世界 第5章 支配と共存の論理――インドにおける国家と社会(太田信宏) 第6章 環インド洋世界とインド人商人・起業家のネットワーク――植民地期における複合性・多様性(大石高志) 第7章 植民地期における国内市場の形成(杉原 薫) 第8章 差別解消の方法とヴィジョン――ガーンディーとアンベードカル(長崎暢子) [補論2]英領インドの企業(野村親義) 第III編 多様性社会の潜在力 第9章 多様性社会と宗教的共存の文化的基盤――ベンガルの聖者廟におけるヒンドゥー教とイスラーム(外川昌彦) 第10章 独立後インドの経済発展径路――多様性と階層性のガバナンス(藤田幸一) 第11章 民主政治と社会運動――制度と運動のダイナミズム(中溝和弥・石坂晋哉) 第12章 グローバル・インドのゆくえ――多中心的なネットワークの展開(田辺明生) [補論3]工場の中の神霊(石井美保) [補論4]連邦制(藤倉達郎)