内容
絵本に興味のある学生だけでなく、じっさいに子供に接する親たち、図書館司書、読み聞かせグループ、幼稚園や保育の現場の人たちに向けた優しい語り口の絵本入門。 「絵本は、子どもが生まれてはじめて出会う文学であり、芸術である」――現実に飛び込むまえに世界を知る入口であるということをスタートに、絵本のしくみ、眼で見て、触って、聞いて楽しむというユニークな特徴、それを活かしたメッセージの理解に力点をおいている。また同時に、絵本は「大人が再び出会う文学であり、芸術である」とし、より深く絵本を楽しむためのポイントや、絵本作家の創作の秘密にも迫っている。(目次) Ⅰ 絵本のしくみ絵本の基本的要素/絵本の「色」「形」「線」など/ことばで語り、絵で語る/絵本のストーリー/結末の結び方 Ⅱ 絵本作家たち青春時代の苦悩と修行―アンソニー・ブラウンの歩み/心から平和を願った画家――ロバート・マックロスキーの絵本作り/「自分って何?」自分探しの旅に生きた芸術家レオ・レオニ/子どもの幸せを願って――エリック・カールと絵本作り/コールデコットみたいに――絵で語るモーリス・センダック