Modern Chinese Religion II:1850 - 2015 (2 vols.) (Handbook of Oriental Studies. Section 4 China, Vol. 32) '15
内容
中国の宗教史や文化史における重要なパラダイムシフト期について書かれた4つの2巻組の最後のセットとなる本書は、1850年以降の中国の経済学や科学、医学、美学、マスメディア、ジェンダーなどの「世俗的な」分野や、それぞれの主な宗教(儒教、仏教、道教、キリスト教)、そしてマルクス主義言説において起きた価値転換について考察しています。当時、市場や民主主義への要請は二の次で、国民と科学が最もしきりに切願された「価値あるもの」でした。近代の中国史上に起きた根本的変化と同様に、合理化と世俗化は重要な役割を果たしてきましたが、現在、推進力としての内面化はほぼ消滅しています。また、過去との連続性において中国は、教理的正統性を定義し決定する独占的な権利を主張しています。