内容
病院の待合室で不安な気持ちでいる人に、デザインは何ができるだろう? 2008年、徳島大学病院に小さなギャラリー設置を提案した深澤直人。 しかも展示するのは、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科「形態論」の学生作品。 ものと行為をとことん観察し、そこから新たなかたちを見出す「形態論」。 「定規」と出題されれば、蚊取り線香に目盛りをつけて提出する学生。 「手」と言われれば、出来たてのクリームパンが登場(ただし紙粘土)。 あっと驚き、思わず笑ってしまう。そうだ、この瞬間を届けよう! 真剣にかたちに取り組む学生作品は、 訪れる人びとに、新鮮な驚きや共感を呼び覚ます。 さまざまな感情が「感想ノート」に溢れ、 ギャラリーはいつしか、ほっと和む空間へと変化していく。 大学病院と美術大学、異色コラボの結晶!