池田　理知子 　著

著者紹介

内容

目次

第I部　コミュニケーションの基本概念 第1章　メディア：コミュニケーションを規定する場 1　時計というメディア 2　マクルーハンのメディア論 3　メディアの媒介性 4　メディアとコミュニケーション 5　身のまわりにあるメディア 第2章　コミュニケーション：新たな意味構築の可能性 1　日記というメディア 2　コミュニケーションの意味 3　コミュニケーション能力 4　コミュニケーションと規範 5　コミュニケーションの可能性 第3章　言　　語：権力に対抗する言葉の力 1　言葉というメディア 2　言葉と意味 3　言葉の力の両義性 4　言語化への強制力 5　権力と言葉 第4章　時　　間：継承されるものから見える関係性 1　家というメディア 2　速度とコミュニケーション 3　時計の歴史と精度 4　マクドナルド化と時間 5　継承されるもの 第5章　空　　間：「所有」を志向する画一化と分断という行為 1　地図というメディア 2　近代化と空間の認識 3　境界線の政治性 4　近代的空間のほころび 第6章　文　　化：歴史や伝統に潜む政治性 1　食べ物というメディア 2　文化の定義 3　文化と権力 4　食と文化 5　文化を読み解く 第7章　アイデンティティ：他者のまなざしに揺れる「自己」 1　服というメディア 2　「自分探し」の言説 3　アイデンティティ・独自性・他者 4　アイデンティティの政治 5　アイデンティティの攪乱 第II部　コミュニケーションの諸問題 第8章　社会と身体：規格化される身体からの解放 1　保健体育としてのダンス 2　「基準値」と健康な身体 3　国家と「体育」 4　既製服と身体 5　規律への抵抗 第9章　日常のなかの差別：差別するかもしれない「私」 1　「差別と偏見をなくす」というスローガン 2　人権教育の実態と課題 3　ステレオタイプな見方の弊害 4　「わかりにくさ」との出会い 5　見てしまった者の責任 第10章　働くという行為：社会のなかで問い直される労働の意味 1　ボランティアという労働力 2　自発的労働が生まれるしくみ 3　疎外される労働者 4　チッソ労働者の「恥宣言」 5　働くことの意味 第11章　表象と「現実」：「歴史」に対抗する「記憶」の集積 1　マス・メディアと消費 2　記録する意味 3　表象する／しないという暴力 4　記録と記憶 第12章　環境と共生：異質性から考える共生のあり方 1　生きものとの「共生」 2　多文化主義と共生 3　「よそ者」の役割と共生の意味 4　「異交通」としての共生 第13章　コミュニケーションの射程：時空を超えた他者との関係性 1　都市とゴミ 2　ゴミの行方 3　「格差」という現実 4　グローバルに広がる環境汚染と健康被害 5　時空を超えたコミュニケーション