内容
ソルフェージュ授業の教材として根強い需要がある『コールユーブンゲン』だが、その使われ方はほとんどがテンポ・音程・リズムを正確にとることに終始し、「つまらない」というイメージが強いのではないだろうか。本書は、そのコールユーブンゲンに対旋律をつけることにより、単旋律では味わえなかった和声感、リズム感、調性感、音楽形式などをつかむことができるようになり、何よりも2人で演奏することによって、「コールユーブゲンが楽しい!」と思えるようになってくる。対旋律は原曲の意図を損なわないように、またポリフォニーや和声学習の要素も考慮されて作られている。教師と生徒、生徒同士、また歌でも楽器でも、いろいろな組み合わせで演奏が可能。『コールユーブンゲン(全曲)』の中から、よく歌われる65曲を抜粋。本書は、『コールユーブンゲン』に新たな光を当て、単なる歌の学習曲にとどまらず、実は音楽的にも優れた教材であることを示している。