著者紹介
澤井健一(著者):1903年生まれ。東京都出身。柔道五段/剣道四段/居合道四段。1988年死去。 1931年に中国に渡り、中国拳法の達人・王向齋先生に出会う。先生との立ち会いの結果、まったく歯が立たず、その場で弟子入りを決意する。しかし、外国人は弟子に持たずとする先生に入門を拒否され、一週間入門嘆願を続けた末に、やっと弟子入りを許可される。以来、中国拳法の稽古にひたすら励む。 1947年、王向齋先生の許可を得て、新たに太氣至誠拳法(太氣拳)を創始し、日本に帰る。道場を持たず、師の教えを守って、自然の中で稽古することを主義とし、森の中で早朝より稽古に励む。著者の優れた拳法理論と実力を慕って集まった数人の弟子だけに真の中国拳法を教えた。 1976年11月、本書の初版発行以降弟子入り志望者が急増し、多くの弟子がその薫陶を受けた。また、他流派の高段者や格闘家にも多大な影響を与え、その実力と人柄から「拳聖」と賞賛されている。