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セネカ哲学する政治家~ネロ帝宮廷の日々~

ジェイムズ・ロム  著

志内 一興  翻訳
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価格 \3,740(税込)         
発行年月 2016年04月
出版社/提供元
白水社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 315p,45p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/古代哲学
ISBN 9784560084977
商品コード 1020177706
NDC分類 131.5
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年06月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2016/06/05、朝日新聞 2016/06/19
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1020177706

著者紹介

ジェイムズ・ロム(著者):プリンストン大学でPh.D.を取得。ニューヨーク州のバード大学古典学教授。

内容

ブラック上司の下で働きながらものを書く 19世紀、ローマ市で新たなセネカの胸像が発掘された。それは、それまで知られていたセネカ像とはまったく違った風貌をし、数々の芸術に想を与えた哲学者のイメージを大きく変えることとなった。そもそも、古代ローマ時代でさえセネカについての評価は割れていた。セネカとはいったい何者なのだろうか。 著述家にして思想家、詩人、道徳家。そして長年にわたり、皇帝ネロの一番の助言者であり親密な仲間でもあった人物。彼はこれまでもっぱら、気乗りのしない政治の世界に引っぱり出された哲学者とされてきた。だが著者は、セネカの政治的経歴を思想家としての自我と同等に、ときには上位に置く。本書は、ローマ皇帝の宮廷ですごしたセネカの生涯を追い、また政治的な陰謀が渦巻く当時の状況を背景に、その哲学的著作をとらえ直す試みである。 セネカの語る理想は美しく、説得力を持ち、崇高で、時代を超えて偉大な作家や思想家を魅了してきた。だが彼自身、自分が理想どおりに生きてはこなかったことを認めている。命がけの政争のさなか、理想と現実のはざまで苦悩する、生々しい人間セネカがここに現われる。

目次