KNOWLEDGE WORKER ナレッジワーカー



丸善のおすすめ度

ヘイトスピーチはどこまで規制できるか

板垣 竜太, 木村 草太, 金 昌浩, 金 哲敏, 金 星姫, 金 竜介, 具 良鈺, 宋 惠燕, 韓 雅之, 李 春煕  著

LAZAK  編
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 2週間 
価格 \1,870(税込)         
発行年月 2016年08月
出版社/提供元
影書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 203p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/国際関係論
ISBN 9784877144647
商品コード 1021766328
NDC分類 316.81
基本件名 人種差別
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年10月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1021766328

内容

「良い韓国人も悪い韓国人も殺せ」、「ゴキブリ朝鮮人は叩き出せ」――民族的少数者への差別・排除を扇動するヘイトスピーチ・デモが日本各地で頻発するなか、これを規制すべきとの声が高まったが、法律関係者の間では「表現の自由」を理由に法規制に慎重な声が根強く、議論は停滞し、マイノリティの被害を過小評価する結果となっていた。被害当事者でもあり法律家でもある在日コリアン弁護士協会のメンバーらは、この状況を懸念し、2015年12月5日にシンポジウムを開催した。ヘイトスピーチは長年にわたり日本国内で醸成されてきたレイシズム(人種差別)の結果であることを、近代社会歴史学の板垣竜太氏が基調報告、またパネルディスカッションでは、憲法学の木村草太氏を迎え、被害の実態をもとに、現行法ではどこまでどういった規制が可能か、どこから新法が必要となるのか、そもそも日本国憲法上ヘイトスピーチへの規制は許されるのか、何を「法益」とすべきか、といった具体的な法的議論が交わされた。本書はその記録に、京都朝鮮学校襲撃事件の判決分析や、アメリカのヘイトクライム規制に関する報告、「ヘイトスピーチ解消法」の成立を受けての在日コリアン弁護士協会会員による座談会を収録した。本書は、今後の具体的な法規制へ向けた議論の指針ともなりうるだろう。

目次