セカンドハンドの時代~「赤い国」を生きた人びと~
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著
内容
目次
加担者の覚え書き 第一部 黙示録による慰め 街の喧騒と台所の会話から(一九九一─二〇〇一) 赤いインテリアの十の物語 独裁政治の美とセメントのなかの蝶々の秘密 兄弟姉妹たち、迫害者と犠牲者……そして、選挙民 ささやき声とさけび声……そして感嘆 孤独な赤い元帥と忘れられた三日間の革命 思い出の施し、意味の渇望 べつの聖書とべつの信者たち 炎の冷酷さと高みによる救済 苦悩することの甘美さとロシア的精神の焦点 殺人者のだれもが、自分は神に仕えていると思っている時代 赤い小旗と斧の微笑 第二部 空の魅力 街の喧騒と台所の会話から(二〇〇二─二〇一二) インテリアのない十の物語 ロミオとジュリエット……ただし彼らの名前はアブリファーズとマルガリータ 共産主義のあと人びとはすぐに変わってしまった 孤独、それは幸福にとても似ている あいつらを皆殺しにしてやりたい、そう望んだあとの恐怖 大鎌を持った老婆とうつくしい娘 神さまがあなたの家の敷居に置いた他人の悲しみ クソのような人生と白い小さな壺のなかの百グラムの軽い砂 死者たちの無関心と塵の沈黙 狡猾な闇と「そこから作りうるべつの人生」 勇気とそのあとのこと 庶民のコメント 訳者あとがき 人名注 関連年表 関連地図