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カルマンフィルタ~Rを使った時系列予測と状態空間モデル~(統計学One Point 2)

野村 俊一  著

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価格 \2,420(税込)         
発行年月 2016年09月
出版社/提供元
共立出版
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,154p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/理工学/数学/確率論・数理統計学
ISBN 9784320112537
商品コード 1022102025
NDC分類 417.1
基本件名 確率過程
本の性格 テキスト
新刊案内掲載月 2016年10月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1022102025

著者紹介

野村 俊一(著者):総合研究大学院大学複合科学研究科博士課程修了。東京工業大学情報理工学院数理・計算科学系助教。博士(統計科学)。

内容

 カルマンフィルタは,もともとは工学分野における動的システム制御の手法として提案されたものであったが,その後,時系列解析手法としてのカルマンフィルタの有用性が見出され,現在に至るまで様々な派生形が生まれるとともに,その応用範囲を拡大してきている。時系列データを分析して予測する状況は枚挙に暇がないが,様々な時系列分析のニーズに応えられる柔軟な時系列モデルの枠組みとして状態空間モデルがあり,状態空間モデルの推定をコンピュータで高速に与える計算手法がカルマンフィルタである。本書は,主にカルマンフィルタを用いた時系列解析の方法論と,データ解析の実践を解説する。特に,統計用フリーソフトRを用い,多種多様な時系列への対応を念頭に置いた解析例と,具体的な解析コードの例示に多くのページを割いている。身近なデータに対する解析例も盛り込み,内容の理解を助けている。 まず事前準備として,多変量の確率分布と時系列の基礎知識および代表的な時系列モデルについて解説する。その後状態空間モデルを導入し,最も基本的な状態空間モデルであるローカルレベルモデルや,線形モデルと正規(ガウス)分布を仮定した状態空間モデルを扱い,それらの解析手法としてカルマンフィルタを導入していく。さらにそれらのモデルに対して観測分布を正規分布以外へと拡張した非ガウス状態空間モデルと,その解析手法を扱う。最後に,非線形かつ非ガウスな状態空間モデルの一般形を扱い,その解析手法として粒子フィルタを紹介する。なお,章が進むにつれて,扱うモデルがより一般化されていく構成となっている。確率と統計の基礎を修めた学部生,大学院生,社会人であれば十分読みこなせる内容となっており,本書によって,状態空間モデルやカルマンフィルタを用いた実践的な解析までをも習得できるであろう。

目次