甦るシェイクスピア~没後四〇〇周年記念論集~
内容
目次
1. 'The rest is silence, O, o, o, o.'――『ハムレット』の改訂をめぐって (篠崎 実) 2. 『ハムレット』受容史を書き換える――堤春恵と二〇世紀末の日本 (芦津 かおり) 3. 記憶と五感から見る『ハムレット』 (冬木 ひろみ) 4. 印刷所の『ロミオとジュリエット』――初版原稿の生成プロセス (英 知明) 5. 隠喩としてのキケロの手――『ジュリアス・シーザー』と雄弁術 (鶴田 学) 6. 真実という野良犬――『リア王』における「忠告」のパフォーマティヴィティについて (米谷 郁子) 7. マクベスと役者の身体 (桑山 智成) 8. 理想の君主を演じる――『ヘンリー五世』への道 (髙田 茂樹) 9. 『夏の夜の夢』――月の世界のconstancy (河合 祥一郎) 10. 『ヴェニスの商人』とユダヤ人劇の系譜――サブテクストとしての『ロンドンの三人の貴婦人』 (小林 潤司) 11. 『お気に召すまま』における兄弟表象と「もしも」の効用 (岩田 美喜) 12. 『終わりよければすべてよし』から――バートラムとヘレナとパローレスの空だいこ (川井 万里子) 13. 近代初期イングランドの女性と医療――『終わりよければすべてよし』と「恵み草」ヘンルーダ (石塚 倫子)