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佐藤一斎-克己の思想~再発見日本の哲学~(講談社学術文庫 2397)

栗原 剛  著

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価格 \1,155(税込)         
発行年月 2016年12月
出版社/提供元
講談社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 312p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/その他の国の哲学
ISBN 9784062923972
商品コード 1023539264
NDC分類 121.55
個人件名 佐藤/一斎
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年01月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023539264

著者紹介

栗原 剛(著者):1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士号(文学)取得。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。現在、山口大学准教授。主な論文に、「伊藤仁斎の道徳観」「『曾根崎心中』における生命」など。

内容

佐藤一斎『言志四録』は、いまだに根強い人気を誇る箴言集です。かの西郷隆盛が信奉したことでも名高い。そこに書かれている思想とは、一体なんなのか?真の己を知り、志を立てる。近代日本の躍進を支えた秘密もそこからは読みとれます。今こそ、『言志四録』を!


佐藤一斎は、幕末に生きた儒学者である。幕府直轄の学問所、昌平黌の儒官として活躍した。それだけでは、幕末の官製の思想家ということになってしまうだろう。
しかし、彼の思想には、日本の近代化、明治維新の原動力となるエネルギーがそなわっていた。西郷隆盛が、彼の主著『言志四録』を抜萃して、つねに手元においたことからも、それはうかがい知ることができる。
佐藤一斎の思想を探究することは、また、西郷隆盛の思想を知ることでもあるのだ。

『言志四録』は、現代においても、根強い人気を誇る。ここから、企業人としての処世を学ぶ経営者も多い。

そのような人気をよぶ元となった、彼に思想の本質とは何か? 本書は、西郷隆盛の思想をも含め、そこに焦点を当てた、ほとんど唯一といっていい一般書である。

一斎は、儒学者でありながら、同時に、幕末に生きた一人の武士として、自己の独立を説いた。
  士は独立自信を貴ぶ。
  士はまさに己に在る者をたのむべし。
志・学・独立というものを、純粋に追求したその思想は、近代日本の通奏低音として、今に響いている。

一斎の言葉を、たんなる処世術としてではなく、日本の哲学として、繊細に、かつ怜悧に読み解いた、記念碑的力作。

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