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石川啄木論攷~青年・国家・自然主義~(近代文学研究叢刊 60)

田口 道昭  著

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価格 \7,700(税込)         
発行年月 2017年01月
出版社/提供元
和泉書院
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 4p,684p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784757608177
商品コード 1023734126
NDC分類 910.268
個人件名 石川/啄木
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年03月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023734126

著者紹介

田口 道昭(著者):1963年、岐阜県生まれ。1986年、立命館大学I部文学部文学科日本文学専攻卒業。1991年、立命館大学大学院文学研究科博士課程単位取得。神戸山手女子短期大学(後、神戸山手短期大学)を経て、2011年より、立命館大学文学部教授。
主著・論文
『啄木評論の世界』(共著、世界思想社、1991・5)
『小林天眠と関西文壇の形成』(共著、和泉書院、2003・3)
「与謝野晶子『みだれ髪』を読む―『道を説く君』とは誰か―」(神戸山手女子短期大学『山手国文論攷』第20号、1999・3)
「与謝野晶子『君死にたまふこと勿れ』論争の周辺―〈私情〉のゆくえ―」(立命館大学日本文学会『論究日本文学』第96号、2012・5)ほか。

内容

本書は、石川啄木の評論と詩歌に関する考察を収めている。特に、評論「時代閉塞の現状」をはじめとする啄木の自然主義文学批判が、同時代の思想史的・文学史的文脈の中に位置づけられている。また、国木田独歩や岩野泡鳴ら自然主義作家、島村抱月や長谷川天渓ら自然主義の評論家、夏目漱石やその門下生、高山樗牛、与謝野晶子、二葉亭四迷などの文学者はもとより、田中王堂、石橋湛山、徳富蘇峰、伊藤博文や明治社会主義者等、思想家や政治家などと啄木がどう切り結んでいったのかが検証され、啄木を交点とした明治文学史・思想史研究となっている。さらに、啄木の代表作であり、近代歌集の中でも大きな位置を占める『一握の砂』や詩編『呼子と口笛』等の詩歌についての考察を通じて、啄木における評論と詩歌の関係性が明らかにされ、新たな啄木像が提示されている。なお、「時代閉塞の現状」の詳細な注釈が付されている。

目次