KNOWLEDGE WORKER ナレッジワーカー



書評掲載

江戸城の全貌~世界的巨大城郭の秘密~

萩原 さちこ  著

在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 1週間 
価格 \1,760(税込)         
発行年月 2017年03月
出版社/提供元
さくら舎
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 271p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/理工学/建築学/各地の建築、建築様式
ISBN 9784865810875
商品コード 1023858984
NDC分類 521.823
基本件名 江戸城
書評掲載誌 東京・中日新聞 2017/04/09
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023858984

著者紹介

萩原 さちこ(著者):東京都生まれ。青山学院大学卒。城郭ライター、編集者。城フェス実行委員長、公益財団法人日本城郭協会学術委員会学術委員。著書に「旅好き女子の城萌えバイブル」「図説・戦う城の科学」など。

内容

江戸城は、日本最高峰の技術とマンパワーが集結して築かれた日本一の城です。現在皇居になっている西の丸や山里丸、皇居東御苑として一般開放されている本丸・二の丸・三の丸の一部、北の丸公園になっている北の丸や大手前などが「内郭」と呼ばれる中枢部にあたり、内郭の外側を「外郭」と呼ばれるエリアが囲みます。神田川が隅田川に注ぐ両国橋脇の柳橋あたりが外濠の東側で、そこから浅草橋、御茶ノ水、小石川、市ヶ谷、四谷、虎ノ門と続き、数寄屋橋、梶橋、常盤橋、雉子橋まで。東が隅田川、永代橋や両国橋の手前までが城域です。外郭の総延長は14キロメートルもあります。秀吉が築いた大阪城の総構は約7.8キロメートルとされますから、それを凌駕するとてつもない大きさだったのです。本書では、巨大城郭・江戸城の秀逸な構造と築城秘話を紹介します。徳川家康が豊臣秀吉の命で入った江戸は、ひどい荒地でした。しかし家康は、不毛の地・江戸を「理想の国家をゼロから構築できる新天地にしよう」と思考転換したのです。江戸城を築くときに家康が見据えたのは、江戸幕府の盤石な体制づくり。そのため、強靭な軍事力のある城でありながら、政治・経済・商業の中心地となる国家の中枢として機能する城であり、徳川家の威厳と権威をこれでもかと見せつける存在感が求められました。本書ではこのような築かれた時代背景、立地や地形、設計などの特徴はもちろん、城の変遷、天守や御殿の構造や装飾、石垣の積み方や石材の採石法、さらには江戸の町づくりや幕府のしくみまで、さまざまな視点から江戸城の全貌と魅力に迫っています。実際の城歩きにも役立つ内郭及び外郭の見どころも紹介。大都市・東京に、江戸城の片鱗は今も力強く残っていることがわかります。

目次