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物語論 基礎と応用(講談社選書メチエ 647)
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\2,035(税込)
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発行年月 |
2017年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
269p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/文芸批評・理論 |
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ISBN |
9784062586504 |
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商品コード |
1024216644 |
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NDC分類 |
901.3 |
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基本件名 |
物語文学 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2017年05月3週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2017/06/18 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024216644 |
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著者紹介
橋本 陽介(著者):1982年埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。専攻は、中国語を中心とした文体論、比較詩学。現在、慶應義塾大学非常勤講師。おもな著書に『7ヵ国語をモノにした人の勉強法』『慶應志木高校ライブ授業―漢文は本当につまらないのか』(祥伝社)、『ナラトロジー入門―プロップからジュネットまでの物語論』『物語における時間と話法の比較詩学―日本語と中国語からのナラトロジー』(水声社)、『日本語の謎を解く―最新言語学Q&A』(新潮社)など。
内容
動物もコミュニケーションを行うが、物語を語れるのは人間だけである。「物語」とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。では、ここでいう「物語」とはいったい何か――。フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介しつつ、カフカ、田山花袋、マルケスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、物語そのものの構造を論じ、設計図を明らかにしていく。
私たちは常に、物語に囲まれて生きている。小説や漫画などのフィクションが「物語」なのはもちろん、著者によれば、スポーツ中継や日々のニュース、歴史叙述も「物語」だという。では、ここでいう「物語」とは何か。どういう性質をもつものなのか――。これを論じてきた理論が物語論(ナラトロジー)である。
動物もコミュニケーションを行えるが、物語を語れるのは人間だけである。その意味では、物語とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。しかし、「物語」というと、これまでは往々にして、作者の意図や作品の社会的背景、歴史的意味の解釈にのみ、力点がおかれていた。本書でいう「物語論」はそうではなく、言語学や文体論を用いながら、物語そのものの構造を論じ、設計図を分析していく。
第一部では、フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介し、第二部では、カフカ、田山花袋、ボルヘスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、私たちの現実認識が、物語の仕方によっていることを明らかにしていく。