① 実地書・参考書② X線・心電図・心カテ・心エコー・心臓CTなど様々な検査方法が現れ、心臓病診断に役立てられる時代となった。そのようななか、特別な機械を必要とせずコストも低い「聴診」という検査法が見直されつつある。とはいえ、現在の医学教育で聴診に当てられる時間は少なく、講習会などで聴診の技術を高めるほかないのが現状である。 さて本巻は、上記のような背景をふまえ、心エコー図時代においてもなお聴診は重要であるという考えのもと、心エコーハンドブックシリーズの別巻として企画された。 本巻では、著者の経験に基づく心臓聴診についての膨大な知識のエッセンスをまとめている。心臓聴診のあらゆる情報を、本書でしか見られないユニークな図版・心音図を豊富にまじえて、明快に解説した。臨床的内容もさることながら、歴史的経緯などの興味深いエピソードも各所に散りばめ、聴診法を様々な角度から見直す・学ぶために最適の1冊である。
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