現代情報社会におけるプライバシー・個人情報の保護
村上 康二郎 著
内容
目次
はしがき 本書の構成 序章 プライバシー・個人情報保護の基本動向と課題 1 現代情報社会におけるプライバシー・個人情報の保護 2 プライバシー権に関する基本動向と課題 3 個人情報保護法制に関する基本動向と課題 第1部 情報プライバシー権の基礎理論 --- 日米比較法研究 第1章 情報プライバシー権をめぐる我が国における議論状況 1 はじめに 2 憲法学における議論状況 3 民法学における議論状況 4 情報法学における議論状況 5 おわりに 第2章 情報プライバシー権に関する初期の学説 1 はじめに 2 ウィリアム・M・ビーニーの見解 3 アラン・F・ウェスティンの見解 4 チャールズ・フリードの見解 5 アーサー・R・ミラーの見解 6 考察 7 おわりに 第3章 情報プライバシー権に関するプロパティライツ理論の意義と限界 1 はじめに 2 プロパティライツ理論の概要 3 プロパティライツ理論の根拠 4 ローレンス・レッシグの見解 5 プロパティライツ理論の課題 6 プロパティライツ理論の展開 --- 新シュワルツ説 7 考察 8 おわりに 第4章 情報プライバシー権と表現の自由の関係 1 はじめに 2 アメリカにおける議論状況 3 情報プライバシー権と表現の自由の関係に関する検討 4 おわりに 第5章 情報プライバシー権の基礎理論に関する考察 1 はじめに 2 情報プライバシー権の法的性質論 --- 人格権説と財産権説 3 情報プライバシー権の価値論 --- 法的性質論から価値論へ 4 おわりに 第2部 プライバシー・個人情報保護の現代的課題 第1章 クラウド・コンピューティングにおける個人情報の保護 1 はじめに 2 改正個人情報保護法の概要 3 クラウド事業者が切片化した情報の個人情報該当性 4 個人データの委託と第三者提供 5 クラウド事業者の個人情報取扱事業者該当性 6 クラウド・コンピューティングと国境を越える個人情報の移転 7 おわりに 第2章 バイオメトリクス認証におけるプライバシー・個人情報の保護 1 はじめに 2 バイオメトリクス認証におけるプライバシー問題の発生 3 バイオメトリクス認証とプライバシー権 4 バイオメトリクス認証と個人情報保護法制 5 おわりに 第3章 ビッグデータ時代におけるプライバシー・個人情報の保護 1 はじめに 2 プライバシー・個人情報保護に関する基本的な考え方 --- 対立する要請の調和 3 保護の対象となる情報 --- 個人情報・プライバシー情報・パーソナルデータ 4 分かりやすい表示・説明と実質的な本人同意 5 匿名化による利活用の可能性と法的課題 6 おわりに 第4章 プライバシー影響評価(PIA)に関する国際的動向と我が国における課題 1 はじめに 2 PIAに関する国際的動向 3 我が国におけるPIAの課題 4 おわりに