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書評掲載

九年前の祈り(講談社文庫 お121-2)

小野 正嗣  著

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価格 \726(税込)         
発行年月 2017年12月
出版社/提供元
講談社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 248p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784062938273
商品コード 1026210793
NDC分類 913.6
書評掲載誌 読売新聞 2020/08/23、日本経済新聞 2021/10/02
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026210793

著者紹介

小野 正嗣(著者):1970年大分県生まれ。作家、仏語文学研究者。東京大学教養学部および大学院総合文化研究科で学んだ後、パリ第8大学で博士号取得。2001年、「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、2002年、「にぎやかな湾に背負われた船」で三島由紀夫賞を受賞。2015年、『九年前の祈り』で第152回芥川賞受賞。著書に『森のはずれで』『線路と川と母のまじわるところ』『浦からマグノリアの庭へ』『夜よりも大きい』『獅子渡り鼻』など、訳書にV.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳)、マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』など。現在、立教大学文学部准教授。

内容

三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作他四作を収録。芥川賞受賞作。


三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。
九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作「九年前の祈り」他、四作を収録。芥川賞受賞作文庫化。

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