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ことばとスコープ<2> 否定表現(<シリーズ>英文法を解き明かす-現代英語の文法と語法 8)

五十嵐 海理  著

内田 聖二, 八木 克正, 安井 泉  編
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \2,970(税込)         
発行年月 2020年08月
出版社/提供元
研究社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 6p,253p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/英語
ISBN 9784327238087
商品コード 1026405556
NDC分類 835.08
基本件名 英語-文法
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年09月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026405556

著者紹介

五十嵐 海理(著者):1970年生まれ。神戸市外国語大学卒業、大阪市立大学大学院後期博士課程単位取得退学。英国ニューカッスル大学大学院より MLitt. in Linguistics 取得。敬和学園大学講師を経て、現職。共著=『機能文法による日本語モダリティ研究』(くろしお出版、2016)、『メタ表示と語用論』(開拓社、2015)、『朝倉日英対照言語学シリーズ7 語用論』(朝倉書店、2012)など。共訳書にレヴィンソン『意味の推定――新グライス学派の語用論』(研究社、2007)など。

内容

否定表現への意味論的・語用論的アプローチ

否定の一般的概説から、any や yet など否定文で現れる否定極性項目、否定接辞の分析、否定表現の通時的・通言語的考察、さらには、否定と否認の関係まで、多様な英語の否定現象の世界を解き明かす。とかく抽象的な議論の多い否定表現研究だが、意味論的・語用論的なアプローチを重視し、「英文法を解き明かす」シリーズらしく、数多くの英語小説から用例をとっているところが魅力。

〈目次〉
第1章 否定の概説
 1.1 否定現象
 1.2 否定の分類と否定文
 1.3 否定辞の分類
 1.4 否定の多様性
 1.5 否定とその他の要素との関係
 1.6 まとめ

第2章 否定極性項目
 2.1 NPI の生起環境
 2.2 NPI の分類
 2.3 統語論的分析
 2.4 意味論的・語用論的分析
 2.5 「拡張」と「強化」
 2.6 尺度:NPI の語彙意味論
 2.7 まとめ

第3章 否定接辞
 3.1 否定接辞の意味:「反対関係」と「矛盾関係」
 3.2 接辞同士の比較
 3.3 un- のついた形容詞

第4章 否定のサイクル
 4.1 「否定のサイクル」とは何か
 4.2 英語の否定のサイクル
 4.3 タブー語:多重否定から単独の否定表現へ

第5章 否定と否認
 5.1 否定 (negation) と否認 (denial)
 5.2 否定辞によらない否定
 5.3 イディオムによる否認
 5.4 二重否定、比較の否定、If 条件文:否定辞があっても肯定になるもの
 5.5 否定と否認の関係
 5.6 否認と「否定の有標性」

目次