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すべての新聞は「偏って」いる~ホンネと数字のメディア論~

荻上 チキ  著

 品切
   
価格 \1,430(税込)         
発行年月 2017年12月
出版社/提供元
扶桑社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 263p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/総記/総記/書誌・出版
ISBN 9784594078706
商品コード 1026419310
NDC分類 070.21
基本件名 新聞
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2018年01月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026419310

著者紹介

荻上 チキ(著者):1981年兵庫県生まれ。評論家。ニュースサイト『シノドス』編集長。著書に「災害支援手帖」など。

内容

特定のメディアの偏りばかりが目につくとしたら、それは観察する者が何かの立場に強くコミットメントしているためだーー 人と人とのコミュニケーションに、偏りが存在しない状態はない。この世に「真実そのもの」が仮にあったとしても、それをまっさらに伝えることのできる「なかだち」は存在しない。文字であろうが映像であろうが音であろうが、伝えられる情報量は有限だ。 ニュースは出来事を要約して伝えなければならいし、仮に無限の伝達が技術的に可能であろうと、人の時間は有限である。すべての情報は断片的で、切り取られたものだ。何かの断片的で編集された情報を手にしたうえで、「真実を知った」と思い込むのは誤っている。〈本書まえがきより〉  評論家・ラジオパーソナリティとして活躍する著者による、分断の時代のメディア論。 本書では、安保法制や軽減税率など過去の新聞記事を引用しながら、あるいは独自データを用いながら、各メディアの「クセ」が示される。 それを見て、「やれやれ」「やっぱり」と溜飲を下げるかもしれない。が、本書の目的は、むしろ、そうした“ふるまい”へのリハビリにある。「バイアスのないメディアなど存在しない」という前提に立ち、その「クセ」を詳らかにすることで、分断する社会で溢れる情報とつきあう具体的スキルを提示する一冊だ。

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