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エコラリアス~言語の忘却について~

ダニエル・ヘラー=ローゼン  著

関口 涼子  翻訳
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 10日間 
価格 \5,060(税込)         
発行年月 2018年06月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 275p,50p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/言語哲学
ISBN 9784622087090
商品コード 1027548486
NDC分類 801.01
基本件名 言語哲学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2018年07月2週
書評掲載誌 毎日新聞 2018/06/10、読売新聞 2018/07/15、朝日新聞 2018/08/25、毎日新聞 2018/12/09
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1027548486

著者紹介

ダニエル・ヘラー=ローゼン(著者):1974年生まれ。プリンストン大学教授。アガンベンの英訳者として知られる。仏・伊・独・ラテン語・アラビア語等に通じ、哲学・文学・歴史学・認知科学・言語学を論じる。

内容

子どもは言葉を覚えるときに、それ以前の赤ちゃん語を忘れる。そのように、言葉はいつも「消えてしまった言葉のエコー」である。そして、忘れることは創造の源でもある。言語の中にはつねにもうひとつの言語の影があり、失われた言語が響いている。言語の崩壊過程に言語の本質をみたヤコブソン、失語症を考察したフロイト、複数の言語を生きたカネッティ、死んだのに語る口を描いたポー、母語についてはじめて語ったダンテなどを導きに、忘却が言語の本来もつ運動性であることが浮上する。アガンベンの英訳者として知られ、30代で本書を著し、恐るべき知性として話題を呼んだ、ヘラー=ローゼンの主著。流離こそが言語の核心であることを明かす、言語哲学の最重要書である。

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