現代社会の理論~情報化・消費化社会の現在と未来~ 改訂(岩波新書 新赤版 465)
見田 宗介 著
目次
はじめに 一 情報化/消費化社会の展開 自立システムの形成 1 新しい蜜蜂の寓話 管理のシステム/消費のシステム 2 デザインと広告とモード 情報化としての消費化 3 欲望の空虚な形式 または、欲望のデカルト空間 4 資本主義の像の転換 純粋資本主義、としての〈情報化/消費化社会〉 5 誘惑されてあることの恍惚と不安 システムの環としての幸福/幸福の環としてのシステム 6 システムと外部 二 環境の臨界/資源の臨界 現代社会の「限界問題」Ⅰ 1 『沈黙の春』 2 水 俣 3 環 境 4 資 源 5 「ブームタウン」。自立システムの限界 三 南の貧困/北の貧困 現代社会の「限界問題」Ⅱ 1 限界の転移。遠隔化/不可視化の機制 2 「豊かな社会」がつくりだす飢え 3 「人口問題」の構造 4 貧困というコンセプト。二重の剝奪 5 「北の貧困」。強いられた富裕 6 情報化/消費化社会と「外部」 四 情報化/消費化社会の転回 自立システムの透徹 序 「それでも最も魅力的な社会」? 1 消費のコンセプトの二つの位相 2 消費の二つのコンセプトと「限界問題」 3 無限空間の再定位。離陸と着陸 4 「ココア・パフ」 5 「資源消費なき成長」の可能性と限界 6 情報化と「外部問題」。方法としての情報化 7 情報のコンセプトの二つの位相 8 〈単純な至福〉。離陸と着陸 結 情報化/消費化社会の転回 参考文献 おわりに 二〇一八年改訂版(増補)あとがき