図表でみる男女格差~OECDジェンダー白書 2~
OECD 著
内容
目次
序文 謝辞 頭字語・記号 要旨 第Ⅰ部 男女平等:世界の概観 第1章 OECD加盟国と世界の男女平等:概観 包摂的成長のための男女平等 女子と若年女性が教育分野で成果を上げているにもかかわらず、労働市場成果には男女格差が残存している 優先課題と最近の政策の成果 コラム1.1 ジェンダー平等に関するOECD理事会勧告:本書に向けての経緯 女性の就労障壁を引き下げる 公職における女性の代表性の向上に向けて 政策を変え、考え方を変える:平等を阻む障壁として今なお残るステレオタイプ 未来に向かって 付録1.A1 女性労働力の供給拡大と成長のボーナス 第2章 持続可能な開発目標と男女平等 アジェンダ2030:男女平等という未完の課題を達成するためのタイムリーな手段 アジェンダ2030を実施する際の課題 SDG5の進捗状況を測定し追跡する コラム2.1 SDG5のターゲットまでのOECD加盟国の距離を測る 第3章 男女平等のためのガバナンス ジェンダーへの配慮をすべての法律とすべてのレベルの政府に根づかせなければならない ジェンダー予算:ガバナンスにおける重要課題 ジェンダー予算のための重要なツール ジェンダー主流化に対する説明責任と監視 第4章 社会人口学的変化とジェンダーロール 家族形成パターンの変化 ジェンダーロールの壁は徐々に崩れつつある 離婚によって女性は収入面で高い脆弱性にさらされる 付録4.A1 若年独身者の学歴別分布に関する追加データ 第5章 女性に対する暴力:OECD加盟国にとっての新たな政策優先課題 女性に対する暴力はいまだに横行している セクシャルハラスメントを含む女性に対する暴力が政策でますます優先されるようになっている 女性に対する暴力を撲滅するための多面的アプローチ 女性に対する暴力を測定するという課題 第Ⅱ部 教育における男女平等 第6章 教育において女子がまだ後れを取っている分野 男女格差は縮小してきたが、教育にはまだ男女不均衡が残っている コラム6.1 開発途上国で女子の就学を妨げる障壁 コラム6.2 ティーンエイジの女子はその教育成果にもかかわらず、生活満足度が男子よりも低いことが多い 数学的リテラシーと数的思考力の得点の男女差は縮小している 第7章 STEM分野では女性の割合が過少である STEM分野で学ぶ女性も働く女性も少ない 15歳で下した決断が長期的に影響を与える可能性がある コラム7.1 STEM分野の専攻と職業におけるジェンダー問題に対処するためのOECD加盟国による行動 女子に自信を与える 第8章 男子は学校では後れを取っているが、その後すぐに追いつく 後期中等教育と高等教育の修了者には概して女性が多い コラム8.1 世代間移動 男子と低学力 読解力の男女差は年齢とともに縮小する 習熟度の低い男子と女子の関心を引き出す方法を探す 第9章 男子・男性は保健専攻者と教員に占める割合が過少である 保健・福祉分野では男性は少数派である 教師として働く男性は女性よりも少ない 教師または保健医療従事者として働くためのキャリアプランの男女差は思春期に現れる 男子・若年男性は保健関連学科を専攻する割合が低い 教師の男女不均衡に取り組む 第10章 金融リテラシーの男女差と金融教育 金融知識の男女差は解消されていない 女性は男性よりも金融面での耐性(金融レジリエンス)が弱い 金融知識は金融レジリエンスの男女差に関係している 女性の金融リテラシー向上のための金融教育プログラムが続けられている 男女格差は解消されるのか、どのように解消すればよいのかについて、もっと情報が必要である コラム10.1 女性のための金融教育プログラムを評価する 付録10.A1 オンラインで閲覧できる表 第Ⅲ部 雇用における男女平等 第11章 職場における女性:女性労働力の全体像 OECD加盟国における女性の雇用:慎重な楽観論の根拠? 労働時間と職種における男女格差 ガラスの天井は無傷で残っている 高学歴で子どものいない女性の方が男性との格差が小さい 男女平等をターゲットにした政策 付録11.A1 性別分離に関する追加データ 第12章 男女賃金格差 男女賃金格差は15%弱のままである コラム12.1 賃金の定義が男女賃金格差に与える影響 男女賃金格差は年齢とともに、また育児中に拡大する 職種と業種における男女賃金格差 学歴別の男女賃金格差 男女賃金格差は傾向として時給分布の上位になるほど大きい 男女賃金格差を是正するための政策 第13章 女性のキャリアパスと所得流動性を妨げる障壁 女性は男性よりも就業期間が短く、機会が少ない 女性はキャリアの始め方が異なる 出産は女性の労働市場での活動の転換点である 失業の経済的影響を和らげるのは貯蓄である キャリアの中断は年金受給額の男女格差につながる 付録13.A1 女性の一生における活動状況の詳細 第14章 ガラスの天井はまだ破られていない 2013年から2016年にかけてトップにおける女性の代表性は向上した 変化する政策環境 コラム14.1 企業の取締役会を対象としたジェンダー多様性のためのクオータ制、目標設定、開示規定 残された問題 第15章 無償労働における男女格差 女性は依然として無償労働の大部分を担っている 育児と家事の負担は女性の有償労働の可能性を制限する 誰が何をするのか? 無償労働の分担の決定要因 コラム15.1 無償労働の価値 政策は無償・有償労働の負担のより平等な分担を促す一助となりうる 第16章 平等な育児を目指す適切な出発地点:有給育児休暇 出産直前・直後に付与される有給の出産休暇と父親休暇 乳幼児のための有給育児休暇 有給休暇が母親・父親・家族にもたらす恩恵 父親を対象にした有給休暇政策の最近の進展 第17章 子育て支援:有償労働に従事する両親を支援する 幼児教育・保育(ECEC)サービスの利用率は、国によっても社会経済的グループによっても異なる 学校時間外保育サービスは、ほとんどのOECD加盟国で今なお十分に発展していない 利用料が手頃な幼児教育・保育(ECEC)サービスの不足は、引き続き多くの親にとって有償労働の妨げとなっている 第18章 柔軟な勤務形態 パートタイム就業における男女差はまだ大きいものの、縮小しつつある 母親は父親よりも在宅勤務をする割合が低い コラム18.1 企業はなぜ柔軟な勤務時間制度を提供するのか? 柔軟な勤務形態へのアクセス拡大を促す政策 第19章 新興国における教育と労働市場の男女格差 教育と雇用の男女格差の縮小に向かう歩みは新興国では一様ではない 女性は男性よりも不利な仕事に就いていることが多い 第20章 中東・北アフリカにおける男女不平等:経済生活と公共部門への女性の参加 教育・雇用・起業・公共部門における女性の代表性 コラム20.1 MENA地域で企業の取締役会における女性の代表性を高めるためのツール MENA地域に今なお残る男女平等を阻む障壁 第21章 移住する女性たち 移民には男性よりも女性が多い 移民女性は労働市場で二重に不利な立場にある 頭脳流出のジェンダーの側面 コラム21.1 出身国の差別的な社会制度の影響 第22章 ジェンダー、健康、労働参加 女性は男性よりも長く生きるが、人生のその長い数年間を良好ではない健康状態で過ごす 女性はインフォーマルケアを提供する割合が高く、それによって健康と仕事に影響が生じる場合がある コラム22.1 女性は保健医療従事者の圧倒的多数を占めるが、ほとんどが低技能職に就いている 第23章 デジタル化:女性の仕事の未来 労働の柔軟性の拡大は女性の雇用を増やす可能性があるが、雇用の質に対する懸念も引き起こす デジタルプラットフォームが男女格差に与える影響は依然として不明瞭である 自動化はほとんどの業種や職種で拡大が予想され、男女両方に影響を与えるだろう 新しい仕事の世界は技能に大きく左右されることになる 政策によって新しい仕事の世界における女性の労働市場での可能性の拡大を後押しできる 第Ⅳ部 起業における男女平等 第24章 起業に今なお残る男女格差 自営業率の男女差 コラム24.1 自営の尺度 コラム24.2 MENA地域における女性の起業 従業員のいる自営業者 自営業者の所得 第25章 女性起業家の障壁を改善するための政策 自営業者になる動機と目的 起業を妨げる障壁 事業を成長させるための起業スキルの開発を支援する コラム25.1 ニュージーランドのライトニング・ラボXX 資金調達を円滑化する コラム25.2 中央保証基金:モロッコの信用保証機関 コラム25.3 米国における女性経営者企業を対象にした公的調達措置 コラム25.4 アスパイア・ファンド:英国のキャピタル・フォー・エンタープライズ