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一切なりゆき~樹木希林のことば~(文春新書 1194)

樹木希林  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \880(税込)         
発行年月 2018年12月
出版社/提供元
文藝春秋
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 215p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/映像
ISBN 9784166611942
商品コード 1029117773
NDC分類 778.21
個人件名 樹木/希林
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2019年02月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2019/01/26、朝日新聞 2019/02/02
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029117773

内容

2018年9月15日、女優の樹木希林さんが永眠されました。樹木さんを回顧するときに思い出すことは人それぞれです。古くは、テレビドラマ『寺内貫太郎一家』で「ジュリー~」と身悶えるお婆ちゃんの暴れっぷりや、連続テレビ小説『はね駒』で演じた貞女のような母親役、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに……」というテレビCMでのとぼけた姿もいまだに強く印象に残っています。近年では、『わが母の記』や『万引き家族』などで見せた融通無碍な演技は、瞠目に値するものでした。まさに平成の名女優と言えるでしょう。
樹木さんは活字において、数多くのことばを遺しました。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。本人は意識しなくとも、警句や名言の山を築いているのです。
それは希林流生き方のエッセンスでもあります。表紙に使用したなんとも心が和むお顔写真とともに、噛むほどに心に沁みる樹木さんのことばを玩味していただければ幸いです。