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軍人と自衛官~日本のシビリアン・コントロール論の特質と問題~

小出 輝章  著

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価格 \3,300(税込)         
発行年月 2019年09月
出版社/提供元
彩流社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 253p,36p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/現代政治・行政学
ISBN 9784779125775
商品コード 1029828222
NDC分類 393.2
基本件名 シビリアン・コントロール
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年10月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029828222

著者紹介

小出 輝章(著者):1969年生まれ。同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士(後期)課程修了。大阪商業大学総合経営学部講師。

内容

自衛隊は旧日本軍とは違う!

旧来の日本の「シビリアン・コントロール」論は、
合憲、違憲論者を問わず、
自衛隊の行動様式を
戦前暴走した旧軍と同じ“危険”なものと同一視し、
「文官統制」に象徴される
統制強化論と運用制約を中心とする管理論である。
それ自体否定すべきものではないが、やや硬直的な面があり、
現実に見合った柔軟な議論を進め、本来の統制のあり方とは、
如何なるものかが問われるべきである。

本書は、「シビリアン・コントロール」論の学説史を俯瞰
すると共に、日本の憲法解釈や蓄積された研究業績を検討し、
日本的[文民統制」の論理構成を摘出することに努め、
合わせて防衛問題に関する諸研究の中で論じられてきた
自衛隊認識と「シビリアン・コントロール」の関係性を
解明するものである。
そして、自衛隊の“暴走”の可能性についても検討し、
旧軍との差異を明らかにしようとしている。
現状、かつてより国民との距離が縮まっている自衛隊について、
多角的な分析研究をかさねることで、本書は、現実に役立つ
「シビリアン・コントロール」論の構築を提唱する労作と
なっている。

目次